蒸気タービンSTEAM TURBINES
時代の要請に応える
信頼と実績の先進テクノロジー
世界のニーズに応え、数多くの納入実績をもつ当社の中・小型蒸気タービン。特に自家発電用高効率・省エネタービンやコンプレッサ駆動用メカニカルドライブタービンはその優れた性能で高い評価を得ています。
復水式（多段式Ｃ型）
高効率・高出力タイプの多段式タービン
排気圧力を真空とし、蒸気の持つ熱エネルギーを無駄なく機械エネルギーに変換する事が出来る復水式多段タービン。部品が標準化されているため交換も容易です。
概 要
タービンの排気圧力を真空とし、蒸気の持つ熱エネルギーを無駄なく機械エネルギーに変換する事が出来る復水式多段タービンで、高効率・高出力タイプとなります。
このシリーズは多段式と呼ばれるもので、軸に取り付けられている羽根車の数が2個以上のものです。タービンの段数や羽根車の平均ピッチ円径などは、出力、回転数、入口蒸気圧力、温度、排気圧力などによって、その都度最適に決定されます。
段数の選定に応じて、噴口、翼、羽根車、軸、車室などは変更されますが、その他の必要部品は完全に標準化され、どの型式にも簡単に取り付けられるよう工夫されています。また、これらの標準部品のストックは豊富で、迅速で確実な供給ができるように管理されています。
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復水式多段蒸気タービン（上排気型） -
復水式多段蒸気タービン（下排気型）
全周連結翼搭載型蒸気タービン長翼機High Performance Steam Turbine with Interacted Shroud Type Blade
タービン効率の改善には、最終段翼列の翼長を長くすることで翼の環状面積を増加させ、排出損失を抑制することが効果的です。また、初期投資額の抑制にはタービンを高速化し、タービン段数を削減することが効果的です。
全周連結翼搭載型蒸気タービン長翼機は、最終段翼列の環状面積を従来機の1.6倍に増加させ、従来機と同等性能時には回転数が125 %となる高速化を実現しました。これにより、効率重視の選定では従来機よりも高効率であり、初期投資額重視の選定では従来機と同等性能でコストダウンを実現しています。
特 長
- （1） 効率重視選定時
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- ・最終段環状面積拡大による効率向上
- ・最終段環状面積比1.6倍（当社従来機比）
- （2） 初期投資額重視選定時（減速機付での選定）
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- ・回転速度向上 125 %（当社製従来機比）
- ・タービン段数削減率 10～20 %（当社製従来機比）
- （3） 全般
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- ・全周連結翼（Interacted Shroud Type Blade）採用による翼の耐振性向上
- ・最終段翼ステライト溶接適用（標準湿り対策）
- ・新型排気ケース採用による排気フード損失低減
- ・初段全周噴口オプションあり
用 途
最近は地球温暖化による環境問題から省エネルギーが叫ばれ、バイオマス、コジェネレーション、太陽光などの再生可能エネルギー分野が推進されています。この型式はそうした分野での動力回収としても多く使用されています。
その他分野でも用途は選びません。IPP(独立系発電機事業)やコンバインドサイクルプラントその他あらゆる産業での発電用、石油化学、石油精製プラント、アンモニア、エチレンプラントでの高速ガスコンプレッサー駆動用、高温高圧ボイラー用給水ポンプ、それにボイラー誘引ファン、押込ファン用、プラントや工場用圧縮空気源コンプレッサー駆動用、砂糖工場や製紙工場、合板工場その他あらゆる産業での自家発電用などがあります。
API standard 611,612 の適用も可能です。
主要項目
| 型 式 | 復水式蒸気タービン |
|---|---|
| 最大出力（kW） | 100,000 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 130 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 550 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 1 |
| 排気口方向 | 上、下、軸流 |
復水式（多段式軸流排気型）
レイアウトが容易な復水式蒸気タービンの発展系
排気を軸方向へ排出し復水器を直結可能。レイアウトが容易なため、建設コスト、ランニングコストの低滅に大きく寄与します。
概 要
復水式蒸気タービンの発展系として軸流排気型があります。徒来の復水式蒸気タービンは排気を軸と直角方向の下または上へ排出し復水器へ戻すのが一般的でしたが、排気を軸流方向とすることで排気損失が低減でき、エネルギー効率の大幅UPが可能となりました。
また、レイアウトの面でも、下又は上方向に大きなスペースを必要としましたが当社の軸流排気型タービンは、排気を軸方向へ排出し復水器を直結することができようにしたもので、レイアウトが容易なため建設コストを大きく引き下げ、且つ保守点検の面でも時間・コスト低滅に大きく寄与できるようにしたものです。
- ・USA,OHIO
- ・MFR.NO.11358
- ・C11-R16-EX
- ・GENERATOR DRIVE
- ・67000kW
- ・3600RPM
- ・Max IN-P 1555 psia x 1000F (111.5 BarA x 538 ℃)SLIDING PRESS, CTL
- ・EXH-P 1.35 psia(0.097 Bar.A)
- ・2 Bleed Extractions
運動エネルギーの使い方を考慮しエネルギー効率を大幅アップしたタービンです。
開放状態
軸流排気型タービンの優位点
1. 機械効率UP
軸流排気型にすることで、下（上）向き排気型に比べ排気損失を低減でき、高効率なパフォーマンスが得られます。
排気フード内部流れの流れ解析により検証済み。
2. コスト削減
下向き排気型に対する優位点
復水器を含めて平面配置にでき、基礎と建屋の建設費用が大幅に削減できます。
- ・グランドレベル上の比較で、基礎コンクリート使用量約30％減
- ・建屋延床面積は1／4、建屋容積は1／3
上向き排気型に対する優位点
排気配管設計・部品が不要、架台・サポートラックが不要となり、大幅なコスト削滅が可能となります。
注：数値は一例であり、すべてに適用されるとは限りません。
3. 工期短縮、その他
下向き排気型に対する優位点
基礎コンクリート及び建屋容積の削減により、工期の短縮が可能となります。
上向き排気型に対する優位点
メンテナンスの容易化、メンテナンススペースの削滅が可能となります。
内部抽気圧力制御型
排出される蒸気の熱エネルギーを再利用
入口蒸気と出口蒸気の圧力差を利用し、熱エネルギーの一部を機械エネルギーに変換、再び工場プロセスで使用されます。
概 要
タービンの中間段より蒸気を抽気し工場送気する場合、内部抽気圧力制御をすることでタービンの低負荷から定格まで安定した圧力の送気が可能です。
内部抽気圧力制御とは、タービンのケーシング内部に圧力制御弁を設けて、この弁より上流側の圧力制御を行い、抽気圧力を一定に保つ方式です。
2段まで内部制御弁を装備することができますので、2箇所の工場送気（中圧蒸気、低圧蒸気）も1台のタービンから抽気することができます。
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１段内部抽気型タービン -
２段内部抽気型タービン
背圧式（多段式Ｂ型）
必要部品を標準化しメンテナンスが容易に
段数の選定に応じて、噴口、翼、羽根車、軸、車室などは変更されますが、その他の必要部品は完全に標準化され、どの型式にも簡単に取り付けられるよう工夫されています。
概 要
背圧式タービンは入口蒸気と出口蒸気の圧力差を利用し蒸気の持つ熱エネルギーの一部を効率的に機械エネルギーに変換します。排気圧力は大気圧以上で計画され、排出される蒸気の熱エネルギーは再び工場プロセスで使用されます。
このシリーズは多段式と呼ばれるもので、軸に取り付けられている羽根車の数が2個以上のものです。タービンの段数や羽根車の平均ピッチ円径などは、出力、回転数、入口蒸気圧力、温度、排気圧力などによって、その都度最適に決定されます。
段数の選定に応じて、噴口、翼、羽根車、軸、車室などは変更されますが、その他の必要部品は完全に標準化され、どの型式にも簡単に取り付けられるよう工夫されています。また、これらの標準部品のストックは豊富で、迅速で確実な供給ができるように管理されています。
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背圧式蒸気タービン（下排気型） 無負荷連転試験 -
背圧式蒸気タービン（下排気型） 現地稼動写真 -
背圧式蒸気タービン（上排気型）
用 途
バイオマスやコジェネレーションその他あらゆる産業での発電用、石油化学、石油精製プラント、アンモニア、エチレンプラントでの高速ガスコンプレッサー駆動用、高温高圧ボイラー用給水ポンプ、それにボイラー誘引ファン、押込ファン用、プラントや工場用圧縮空気源コンプレッサー駆動用、砂糖工場や製紙工場、合板工場その他あらゆる産業での自家発電用などがあります。
API 611, 612の適用も可能です。
主要項目
| 型 式 | 背圧式 多段蒸気タービン（B型） |
|---|---|
| 最大出力（kW） | 50,000 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 130 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 550 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 35 |
| 排気口方向 | 上、下、横 |
背圧式（単段式横置・竪置）
当社を代表する単段・横置型の小型汎用タービン
“H”シリーズと高出力、高速対応機種の“HO”シリーズは単段・横置型の小型汎用タービン。コンプレッサー用等の高速回転対応機の“CC”シリーズ、竪置型“V”シリーズがあります。
概 要
“H”シリーズと高出力、高速対応機種の“HO”シリーズは単段・横置きの小型汎用タービンです。更に、コンプレッサー用等の高速回転対応機として同じく単段・横置型の“CC”シリーズがあります。また、“V”シリーズは竪置型です。
用 途
石油プラントや化学プラント、製糖工場、発電プラント等さまざまなプラントで主にポンプ、ファン、コンプレッサー、ミル、シュレッダーとして使用いただいております。
H,HO,VシリーズはAPI 611, CCシリーズはAPI612の適用も可能です。
主要項目
小型横置式／Ｈ型蒸気タービン
| 背圧式 単段蒸気タービン (H型) | ||||
|---|---|---|---|---|
| 型 式 | H-133 | H-142 | H-163 | H-183 |
| 最大出力（kW） | 300 | 600 | 1,000 | 1,500 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 45 | 45 | 45 | 45 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 450 | 450 | 450 | 450 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 7 | 7 | 7 | 7 |
小型横置式／ＨＯ型蒸気タービン
| 背圧式 単段蒸気タービン (HO型) | |||
|---|---|---|---|
| 型 式 | HO142 | HO163 | HO183 |
| 最大出力（kW） | 600 | 1,500 | 2,500 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 67 | 67 | 67 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 500 | 500 | 500 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 15 | 24 | 12 |
ＣＣ型単段式蒸気タービン
| 型 式 | CC-400 | CC-401 | CC-600 | CC-601 | CC-800 | CC-802 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最大出力（kW） | 2,000 | 1,500 | 3,000 | 2,000 | 3,000 | 3,000 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 67 | 67 | 67 | 67 | 67 | 67 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 500 | 500 | 500 | 500 | 500 | 500 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 15 | 15 | 15 | 15 | 12 | 12 |
竪型／Ｖ型蒸気タービン
| 背圧式単段蒸気タービン | ||
|---|---|---|
| 型 式 | V-136 | V-145 |
| 最大出力（kW） | 300 | 500 |
| 最大入口蒸気圧力（kgf/cm2g） | 45 | 45 |
| 最大入口蒸気温度（℃） | 450 | 450 |
| 最大排気圧力（真空から最大）（kgf/cm2g） | 7 | 7 |